マンションの管理費・修繕積立金の滞納問題とは。滞納者にもリスクがある
憧れのマイホームを購入した場合、戸建、マンションに限らず日々の生活における管理や将来的な修繕を考える必要があります。戸建に関しては単独の所有となることが多い為、年数に限らず自分の考えで管理や修繕を行うことが出来ます。
分譲マンションを購入した場合は共同住宅となり、ほどんどのマンションで長期の修繕計画に基づいて修繕が行われています。またマンションでは日常での管理には管理費を支払って管理を行ってもらいます。管理費、修繕積立金については管理規約で定められており、毎月支払う必要があります。その為、住宅ローンの他に管理費や修繕積立金の支払いも念頭においてマンションを購入する必要があります。支払わない場合や滞納をしてしまうとペナルティーを受けることになります。今回はマンションでの管理費や修繕積立金の滞納問題について見ていきます。
【目次】
マンションの管理費とはどのようなものか
マンションの管理費はマンションの住民が気持ちよく生活が出来るように管理に充てられる費用です。主に利用されるものには以下のようなものがあります。
【管理費の主な利用目的】
・管理会社の管理委託の費用
・エレベーターなどの共用部分の保守、メンテナンス
・管球などの日常消耗品の交換
・マンションの備品等の購入
・管理人の人件費
・火災保険などの保険料
・管理組合、理事会などの運営
・清掃やごみの処理
管理費は一律ではない
マンションの管理費は所有しているお部屋の共有持分の割合によって異なります。その為、50平米のお部屋と80平米のお部屋を比べた場合、80平米のお部屋の方が管理費が高くなります。
マンションの修繕積立金とはどのようなものか
マンションの修繕積立金はマンションの大規模修繕や計画されている修繕や突発的な事故などの修繕に充てられます。
【修繕積立金の主な利用目的】
・大規模修繕
・計画されている修繕
・突発的な事故などの修繕
修繕積立金は一律ではない
マンションの修繕積立金も管理費と同様に所有しているお部屋の共有持分の割合によって異なります。共有持分の比率が多ければ支払う修繕積立金も多くなります。
管理費・修繕積立金は将来的に上昇する
マンション管理費や修繕積立金は将来的に上がる可能性があります。新築当時は安価に設定されている場合でも築年数が経てば修繕箇所が増えたり、物資の高騰や人件費が上がったりというケースがあり、長期修繕計画などの見直しをはかり、一時負担金が出ないように段階的に管理費や修繕積立金を上げることがあります。
その為、住宅ローン以外にもマンションを購入する場合には管理費や修繕積立金の負担が大きくなっても大丈夫なように気に掛ける必要があります。また、住宅ローンを完済した場合でもマンションを所有している限り、管理費、修繕積立金の支払いが発生します。
管理費・修繕積立金滞納問題
国土交通省の「平成30年度マンション総合調査結果」によると平成25年度に比べ平成30年度には滞納住戸は減少していますが、滞納が発生してしまうと管理組合としても所有者としてもリスクが出てきてしまいます。
参照:国土交通省【平成30年度マンション総合調査結果】
管理組合のリスクとしては想定していた金額にならず計画が狂ってしまったり、督促などの対応に手間が掛かってしまうケースがあります。また、支払いが無くても住めてしまう状況となってしまうと居住者の不公平さが出てしまい、トラブルが発生する可能性があります。
滞納をしてしまった場合、一気に支払いをすることが難しくなります。そのまま放置を続けると訴訟に発展したり、差押えや競売になってしまうこともあります。また、支払いが厳しくなってしまった場合に売却をしようとしても管理費や修繕積立金は滞納がある場合には、新しく所有者になった方に支払いの義務が発生してしまいます。余分な費用の支払いが生じる為、金額によっては売りにくい状況となってしまいます。
管理費・修繕積立金の滞納があっても売れるのか
前述した通り管理費や修繕積立金に滞納がある場合、一般の方への売却は難しくても不動産会社に買取ってもらうという方法もあります。不動産会社の場合はさまざまな案件の取り組みがあるので柔軟に対応をしてもらえる可能性があります。
管理費や修繕積立金の滞納の場合は対応が出来なければ身動きが取れない状況となってしまいます。不動産会社に相談したからと言って必ず売らなければならないということではありません。滞納でお困りの場合は一度不動産会社にも相談してみるのが良いでしょう。
対応が遅く、段階として競売までなってしまうと自身でのマンションの処分は出来なくなってしまいます。
弊社では神奈川県内、特に横浜市、川崎市のマンションの買取に力をいれています。管理費や修繕積立金の滞納でお困りの際はお気軽にご相談ください。