空き家は放置していても大丈夫?空き家の危険性について理解する
【目次】
空き家の危険性について
空き家にはさまざまな危険性が存在します。以下に、その代表的な危険性をいくつか紹介します。
犯罪に巻き込まれる可能性がある
空き家は、放置された建物であるため、不法侵入や窃盗、放火などの犯罪の被害に遭いやすい場所です。また、周辺住民にとっても、空き家が増えることでこのような危険性が高まり、治安が悪化する恐れがあります。
建物の老朽化が進む
放置された空き家は、建物の老朽化が進むことがあります。特に、雨漏りや結露などの被害があると、建物内部の木材や壁紙、床などが腐食し、建物全体の耐久性が低下してしまいます。また、建物の屋根が崩れたり、壁が崩れ落ちる危険性もあります。
建物内に危険物が残っている可能性がある
空き家には、建物内に危険物が残っている可能性があります。例えば、家具や家電製品、化学薬品などがそのまま残されている場合があります。これらの物品は周辺住民にとっても健康や安全に悪影響を与える恐れがあります。
周辺の景観や環境に悪影響を与える
空き家が放置されることで、周辺の景観や環境に悪影響を与えることがあります。例えば、荒れた庭や散らかったゴミが目立つことで、周辺住民の生活環境が悪化する可能性があります。また、建物内に危険物が残っている場合、周辺の土壌や水質にも影響を与えることがあります。
以上のように、空き家にはさまざまな危険性が存在します。空き家問題は、放置された建物の数が増えることで、より深刻化する可能性があります。空き家の所有者は、早期の対策を検討し、空き家問題の解決に取り組むことが必要です。
(本文に対する出典: 国土交通省・空家法制定当時の問題意識)
空き家所有者の対策
空き家の所有者が空き家問題に取り組む方法としては、以下のようなものがあります。
空き家の確認・管理体制の整備
空き家をお持ちの方は空き家の実態・状況の確認を行い、空き家の管理体制を整備することが重要です。具体的には、空き家の建物や敷地に対する調査や、空き家の管理に関して自身で行うことが出来るか、管理会社へ委託をするかなど判断をするなどが挙げられます。
空き家の利活用
空き家を有効活用するための施策を実施することも必要です。例えば、賃貸住宅としての活用や、法人向けに事務所や店舗としての利用をしてもらうことにより、室内などは居住者、利用者に管理をしてもらえるため、管理の負担を軽減でき収入も得られるケースがあります。
空き家の撤去・改修
空き家の撤去や改修を実施することも有効です。例えば、空き家の撤去や改修に必要な費用の一部を補助する制度の導入や、専門家のアドバイスや技術支援を行うことで、空き家の改修や再利用を促進することができます。
以上のように、空き家問題に対する対策は多岐にわたります。所有者が自治体と協力して取り組むことで、空き家問題を解決し、地域の安全・安心を確保することができることもあります。
空き家の売却も対策の1つ
空き家問題の解決策の一つとして、空き家の売却があります。空き家を売却することで、所有者が負担していた管理費や固定資産税を減らすことができ、また、新しい住民が入居することで地域の活性化につながる可能性があります。
しかし、空き家の売却には、様々な問題があります。まず、空き家の市場価値が低いことが問題です。放置された空き家は朽ち果て、老朽化が進んでいるため、修繕費がかさむことがあります。そのため、市場価値が低いため、売却が難しいという事例もあります。
また、空き家が所有者によって放置されている場合、所有者がどこにいるのか分からないことがあります。このような場合には、所有者の特定が必要になるため、手間や費用がかかることがあります。
さらに、売却する際には、土地や建物の法的な問題や、売却価格の設定など、様々な手続きが必要になります。これらの手続きが複雑であるため、専門家の支援が必要になることがあります。
空き家の売却は、所有者が負担していた管理費や固定資産税を減らすことができ、地域の活性化につながる可能性があります。しかし、市場価値が低いため、売却が難しい場合があるほか、売却には様々な手続きが必要になるため、専門家の支援が必要になることがあります。
空き家の売却について、不動産会社に相談をする場合は無料で相談に乗ってくれるケースが多くなります。不動産会社によっては空き家の買取を行ってくれることもあります。
空き家を所有していることで何か事件、事故が発生した場合には所有者が責任を行うことになります。どのような対策が自身で必要となるか相談しながら進めることをお勧めいたします。