【最新】秘密厳守で近所に知られず売却したい。近所や周辺に秘密で売却をしたいなら買取がおすすめ
不動産を売る際には多くの方が「できるだけご近所に知られたくない」「秘密にしたい」という要望をお持ちです。
今回は秘密厳守でご近所に知られないように不動産を売る方法をお伝えします。
【目次】
近所に知られず秘密で売却をしたい希望は多い
現在では個人情報保護の意識も高い為、売却をしていることや売却の事情を近所に知られずに秘密で売却をしたいという希望は多くあります。
近所でも仲の良い方がいれば売却する、引越をするということをゆくゆくはお話しされるケースはあると思います。
しかし、近所の中でも全くお付き合いのない方などに売却をしていることが分かり、売却の理由などを詮索されてしまうとそのことがストレスや悩みになったりするケースもあります。
子供がいる世帯で物件の売却しようとする場合は幼稚園や小学校などでのお付き合いもあり、秘密にしておくことも難しくなる状況となるケースがあるので多くの方に知られてしまうと不安に感じる方もいるでしょう。
このようなコミュニティーでは気にせず人に気軽に事情を話せる方もいれば売却の事情によっては絶対に知られたくないと思う方もいます。
不動産の売却を仲介で行うにあたり、秘密厳守で売却することは出来るのでしょうか。
ご近所に知られないように秘密で売却するのは難しい?
残念ながら、不動産の売却をご近所に知られずに秘密に取引を完結させるのは一般的には難しいとされています。
その理由を以下で見てみましょう。
①広告を打たなければならないから
一般的な仲介による不動産売却では、市場にいる潜在顧客に向けて物件を宣伝する必要があります。
仲介不動産業者は、様々な媒体を駆使して販売する物件を世に宣伝することになりますが、その際にご近所の方が目にする可能性のある宣伝媒体も使用します。
例えば以下のようなものです。
1.チラシ
皆さんの家にもよく配布されてくると思いますが、宣伝中の物件を直に市場の潜在顧客に届けることができるので、チラシ配布はよく用いられる方法です。
不動産の宣伝活動では、物件のある所在地を中心にチラシをまくのが基本ですので、ご近所さんの家にも届けられることになります。
チラシ配布を仲介不動産業者が直接行う場合は、相談すれば近所への配布をしないように配慮してくれることもありますが、配布を専門の業者に委託して行うことも多く、その場合は細かい注文は受けてくれなかったり、注文どおりにならずご近所にも配布されてトラブルになることもあります。
売却を依頼する際に「なるべく秘密厳守で売却をしたい」旨を伝えれば、配布をしないようにすることも出来ます。
2.フリーペーパーや新聞折込広告
地元エリアに流通するフリーペーパーも物件情報の発信によく使われる媒体です。
これも対象物件の所在地周辺に配られるので、ご近所さんの手に届いてしまう可能性が高いです。
またフリーペーパーはご近所さんが行くであろう複数の配布スタンドに置かれますから、例えば銀行や病院の待ち時間に手に取られて見つけられてしまうこともあるかもしれません。
インターネットをあまり利用しない世帯にも情報が届くように新聞の折込広告を入れることも不動産会社ではあります。
チラシ同様に売却をする物件の近隣への折込が多くなる為、秘密厳守での売却は難しいかもしれません。
こちらも秘密で取引をしたい場合には掲載しないように伝えておくと良いでしょう。
3.店頭広告
近所の不動産業者に仲介をお願いすれば、店頭広告でも貼られますから目に留まる機会があるでしょう。
購入を検討している方が販売をしている物件を探す場合にはこういった店頭の広告から探すケースもあります。
子供がいる世帯では学校などの教育機関の関係やお友達などの交友関係から賃貸で住んでいる同じエリアで販売物件を探す方は多いです。
実際に近隣の賃貸物件に住まれている方が契約をする事例は多くあります。
不動産会社では不動産の売却の依頼を受けると、なるべく早期に契約となるように営業活動を行っていきます。
秘密にすることを最優先として広告などを制限する場合には、情報が出ない為、その物件が販売されているかどうかも分からないので買主を見つけることが出来ないまたは時間が必要となることに注意が必要です。
番外編
競売になった場合
競売になった場合は裁判所で競売となった物件の情報を見ることが出来ます。また、不動産競売物件情報サイト「BIT」では競売となった物件の情報をネットを介して見ることが出来ます。BITでは氏名や登記情報は載らないものの、周辺に詳しい人がいた場合は競売にかけられていることが分かってしまいます。
②内見希望者を受け入れなければならない
ご近所に知られるもう一つの理由は内見案内です。
物件に興味を持った顧客をその都度内見案内として招き入れなければならないので、ひっきりなしに希望者が訪れます。
知らない顔ぶれがしょっちゅう訪れて家の値踏みをする様子を見れば、ご近所さんも嫌でも気づいてしまいますね。
特にマンションなどでは世帯数も多いことから売却活動をしていることは気づかれやすいかもしれません。
購入希望者の内見は購入をするかどうかの重要な判断材料となる為、秘密で売却をしたい場合でも必要な対応となります。
マンションや一戸建て以外の土地やアパートも分かってしまう
前項で挙げたようにマンションや戸建ての売却は周囲に分かってしまうことがあり、なかなか秘密で売却をすることは難しくなります。
売却活動をする上で幅広く集客する為には広告が必須であり、買い手の内見希望があれば対応しなければなりませんが土地やアパートなどの不動産に関しても周辺の方に分かってしまう傾向があります。基本的に不動産の購入を決める際にはインターネットの情報や画像以外にも現地の確認をされる方が大半です。現地確認に訪れた方がいれば周囲の方に気づかれるケースも多く、基本的に買い手の方が単独で現地に行くケースは少なく、不動産仲介業者の方や土地の場合には新たに建物を建てる為に設計士や工務店など建築に係わる方が多く現地に訪れることになります。その為、全く気付かれずに秘密で売却を終えることは土地やアパートでも難しい条件となります。
出来るだけ秘密で売却する方法はあるか
マンションや一戸建てなどの不動産を売却する場合には、仲介に対応をしている不動産会社へ売却を依頼し販売活動をしてもい、買主を探してもらうようになります。
売却を依頼する為には、媒介契約を締結するようになります。媒介契約の種類は専属専任媒介契約、専任媒介契約、一般媒介契約の3種類となります。
媒介契約の種類は下図のような内容となります。
一般媒介契約 | 専任媒介契約 | 専属専任契約 | |
契約不動産会社数 | 複数社との契約が可能 | 1社のみ | 1社のみ |
他の不動産会社との情報共有 | 特になし | 7営業日以内に不動産流通機構へ登録 | 5営業日以内に不動産流通機構へ登録 |
販売状況の報告 | 特になし | 2週間に1回以上 | 1週間に1回以上 |
販売活動 | 取引成立に向けて活動 | 取引成立に向けて活動 | 取引成立に向けて活動 |
一般媒介契約では複数の不動産会社が選択可能となり、競争をして販売をしていくようになります。
しかし、一般媒介契約では確実に自社で契約が出来るとは限らない為、力を入れない不動産会社もなかにはありますが、基本的には積極的な販売活動をする不動産会社も多くあります。
仮に5社にマンションや一戸建ての売却を依頼した場合、5社が広告を出すことになるので人目に付く可能性は単純に5倍となりますので、秘密にしたい場合には一般媒介は不向きかもしれません。
専属専任媒介契約や専任媒介契約の場合は、売却を依頼出来る不動産会社が1社のみに限られるため、広告も基本的にはこの不動産会社の広告のみとなります。
近所や周辺の方に出来るだけ知られず秘密に売却したいことを優先される方はこの2種類の媒介契約を利用されるのが良いでしょう。
秘密で売却をするならスタッフも選ぶ
不動産売却をする場合には販売をしてくれる不動産会社を選ぶのは当然ですが、営業を担当するスタッフも確認するのが良いでしょう。
特に秘密厳守で売却を進めたい場合には売却の理由や悩みを良く理解をして親身になって提案してくれるかどうかは大切なことです。
また、大手不動産会社に目が行きがちですが、地場の不動産会社の方が小回りが利いたり、地元のお客様のご相談を受けることがあるので良いご提案をもらえるケースがあるので合わせてご相談されると良いでしょう。
「秘密厳守で売却をしたい」よくあるご事情
秘密厳守で所有している不動産を売りたいという方の売却の事情は様々です。
ここではよくある秘密厳守で売却をしたい理由をピックアップしてみます。
相続での売却
親や親族から不動産を相続する場合、相続後には物件を維持する為に修繕を行ったり、敷地内を整理するといった維持費が必要となります。
また、所有者に対しては居住の有無に関係なく、固定資産税や都市計画税といった税金が課税されます。
一旦は相続をしたものの支払いコストが高く負担になり、結果的に売却をするというケースもあります。
支払いの事情に関しては周囲に知られずに秘密にしたいというケースは多くあります。
建物や室内の経年劣化での売却
築年数が経過してくるとどうしても建物や室内の設備は経年劣化により老朽化してしまいます。
売却の際には広告に建物の外観や室内を掲載することもあるので、近隣の方へ室内の状況などを知られたくないという事情があります。
離婚による売却
離婚によって不動産を売却する場合、事情がよりプライベートなものになる為、今までに付き合いのあった近隣の方へは知られずに秘密にしたい方という希望は多くなります。
住宅ローンなどの支払いが出来ない際の売却
住宅ローンや固定資産税の税金、管理費・修繕積立金を滞納してしまったという事情での売却はご相談が多い事項であり、金銭的な問題はなかなか周囲には知られたくない事情となります。
この場合は不安がある場合には早めの対応をすることで任意売却や競売を避けられる可能性があります。
任意売却や競売といった事情となってしまうと売主側の意見は通らず、秘密厳守での売却が難しくなってしまいます。
事故や事件での売却
事故や事件が起きた際には規模や事件性が高ければ周囲の方に知られてしまうケースは高くなりますが、事件性が無い場合、周囲の方が知ることが無いケースもあるので大事にしない為にも秘密・内密に売却を進めたいというご相談もあります。
近隣・周囲とのトラブル
物件的には問題はないものの近隣の方とのトラブルが元で売却をするケースも挙げられます。
周囲の方はもちろんのこと当事者の方にも知られず売却したいという希望があります。
このような近隣トラブルの場合は売却をする際には告知事項となりますのでこの内容を秘密にしてしまうと後々トラブルとなりペナルティーが発生しますので知り得ている情報は告知するようにしましょう。
見てきた項目以外にも単純に買い換えの場合でも周囲には知られずに秘密に売却をしたい方もいます。
売却をする際にはどのようなリスクがあるか売却をする事情によっても異なりますのでまずは不動産会社へ相談するのが良いでしょう。
広告宣伝も内見案内もせずに不動産を売れる方法
ご近所さんの目に触れる宣伝広告と内見案内をなくして売却活動ができれば、秘密裏に売却を成功させることができます。
これを可能にするのが「直接買取」という方法です。
直接買取は市場にいる一般客を探して宣伝するのではなく、不動産業者に直接買い取ってもらう方法です。
宣伝する必要がないので、チラシやフリーペーパー、店頭広告などで売却情報が発信されることはありませんし、内見希望者を案内する必要もありません。
仲介による売却と比べると買取価格が多少下がってしまうのがデメリットですが、誰にも知られずに売却できることと、早ければ数日で売却を完結させることもできる迅速性が大きなメリットです。
直接買取を手掛ける不動産業者の多くは、お客さんが「ご近所に知られたくない」と思っていることをよく承知しています。
ですから、訪問査定で訪れる際などに、「業者のロゴが入った作業着の着用は控えてもらいたい」というようにお願いすれば、業者と分からないように工夫してくれるところが多いです。
相談から買取まで誰にも知られずに済ませることができるので、秘密厳守を希望する場合は直接買取を検討してみましょう。
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記事監修者 かながわ行政書士事務所 代表 池田 晴香
行政書士
かながわ行政書士事務所ホームページ:https://kanagawa-gyosei.com/
WEB制作会社に営業として勤務後、学生時代から就職後も続けていた音楽関係の仕事をきっかけに
ラジオパーソナリティー、ナレーション、朗読などの声の仕事を始める。 30代、行政書士の仕事をスタート。
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