【 住みたい街ランキング2024】から読み解く不動産の傾向
LIFULL HOME’Sが発表する「住みたい街ランキング」は、住まい選びの指標として毎年注目を集めています。2024年版の首都圏ランキングでは、コロナ禍の影響が依然として残る中、人々の住まいに対する価値観はどのように変化しているのでしょうか?
本稿では、2024年版首都圏ランキングの結果を分析し、住まい選びにおける新潮流を探ります。
【目次】
2024年版首都圏住みたい街ランキングのポイント
コロナ禍と価値観の変化
2024年版首都圏ランキングは、引き続きコロナ禍の影響を受けています。
「住環境重視」と「都心回帰」の動き: テレワークの普及により、自宅での過ごし方が見直され、住環境を重視した駅が上位進出しています。一方で、都心へのアクセス利便性の高い駅も根強い人気を見せており、「住環境と利便性のバランス」が重視されています。
「暮らしやすさ」への回帰: 治安や子育て環境、商業施設の充実など、日常生活における「暮らしやすさ」を重視した駅が人気を集めています。
多様化するニーズ: ライフスタイルや家族構成に合わせた個性的な住まい選びが活発化しており、「自分にとっての住みたい街」を見つけることが重要になっています。
首都圏の住みたい街ランキングの上位3駅とは
1位:勝どき駅(東京都江東区)
5年連続1位を獲得した、東京湾ウォーターフロントの駅。
都心へのアクセス良好(都営大江戸線で新宿駅約25分、東京駅約30分)。
高層マンションが多く、湾岸の眺望を楽しめる。
駅周辺には商業施設や公園が充実。
治安が良く、ファミリー層にも人気。
平均家賃相場は高めだが、近年は築浅物件も増えている。
2位:平塚駅(神奈川県平塚市)
新宿駅、東京駅へのアクセス良好(湘南新宿ラインで新宿駅約40分、東京駅約50分)。
海に面しており、自然豊かな環境。
駅周辺に商業施設や公共施設が充実。
治安が良く、ファミリー層にも人気。
1位の「勝どき駅」と比べて、平均家賃相場がやや高め。
3位:大宮駅(埼玉県さいたま市)
新宿駅、東京駅へのアクセス良好(埼京線で新宿駅約25分、東京駅約40分)。
複数路線が乗り入れており、交通利便性が高い。
駅周辺に商業施設や公共施設が充実。
治安が良く、ファミリー層にも人気。
平均家賃相場は比較的安価。
ランキングを活用した賢い住まい探し
ランキングはあくまでも指標の一つであり、自分のライフスタイルや価値観に合った街を選ぶことが重要です。
ランキングと自身の条件を照らし合わせる: ランキング上位の駅だけでなく、交通利便性、住環境、家賃相場など、自身の条件に合致する駅を探す。
実際に街を訪問してみる: インターネットで情報収集するだけでなく、実際に街を訪れて雰囲気や利便性を確かめる。
不動産会社に相談してみる: 希望条件を伝えて、条件に合致する物件を紹介してもらう。
人気の高い地域ならば売却も有利
「住みたい街ランキング」は、住まい選びの指標としてだけでなく、不動産売却を検討する方にとっても参考となる情報です。
需要が多い: 住みたい人が多いエリアは、中古物件の需要も高くなります。そのため、比較的高値で売却できる可能性があります。
駅近: 駅から徒歩圏内の物件は、利便性の高さから需要が安定しており、売却しやすくなります。
築浅: 新築に近い物件は、設備や間取りが新しく、購入希望者にとって魅力的です。そのため、築古物件よりも高値で売却できる可能性があります。
広さ: ファミリー層向けの広めの物件は、需要が安定しており、売却しやすくなります。
その他の売却のポイント
周辺環境: 治安が良く、商業施設や公共施設が充実しているエリアは、住環境が良好と評価され、売却しやすくなります。
土地: 土地が広ければ、建替えや分譲の可能性があり、資産価値を高めることができます。
法規制: 都市計画法や建築基準法などの法規制によって、建物の建築条件が制限されている場合があります。法規制が少ないエリアの方が、自由にリフォームや建替えができるため、売却しやすくなります。
まとめ
LIFULL HOME’S 住みたい街ランキングは、住環境や利便性だけでなく、購入だけではなく、売却のしやすさという観点からも参考になります。ランキング上位の駅は、人気が高く、駅近、築浅、広めの物件が多いことから、売却しやすいと言えます。
ただし、購入時の取得費用や家賃相場なども考慮し、トータル的な視点で住まいを選ぶことが重要です。
不動産売却を検討している方は、専門の不動産会社に相談することをおすすめします。
参考:LIFULL HOME’S【みんなが探した住みたい街ランキング】