2023年1月以降の不動産価格はどうなる?不動産価格指数から市場動向を考察する
マンションや一戸建の売却をしようとする場合、多くの所有者の方が出来る限り高く売りたいと思われていると思います。
所有しているマンションや一戸建、土地などの不動産を売る場合にはタイミングが重要となってきます。
国土交通省が令和4年12月28日に不動産価格指数を発表しているので見ていきます。
【目次】
不動産価格指数とは
国土交通省が実際に取引されている不動産価格の推移などを示すデータとして不動産価格指数としてまとめ公表しています。不動産の取引をする際には現在の価格が上がっているのか、下がっているのかなど参考となるデータとなっています。本記事時点では令和4年12月28日に公表された令和4年9月のデータを参考にいたします。
不動産を売るタイミングを見極める
マンションや戸建を売却しようとする場合、売るタイミングは重要です。実際に数年前と現在の売却価格を比較した場合、現在の方が1,000万円以上高く売れているケースもあります。
不動産価格指数を見てみると令和4年9月時点では上昇しているのが見て取れます。
住宅地や戸建に関しては多少の下落、横ばいとなっており前月と比べ大きな変動はないものの、マンションに関しては数値が上昇しています。
不動産価格が上がる要因
現在不動産の価格が上がっている要因にはどのようなものがあるでしょうか。国産の建築資材が少ない日本では景気や情勢によってとても影響を受けやすい状況です。
新型コロナウイルスによる建築資材価格の上昇
コロナの影響によって世界的に生産がストップしたことにより、資材の不足により資材やエネルギーの価格上昇につながり建築コストの高騰につながっています。コストの高騰により販売する価格も上昇せざる得ないので不動産価格も上昇する傾向にあります。
戦争等の事象による影響
戦争等の影響も大きく食料品やエネルギーの価格も軒並み徐々に上昇をしています。建築資材に関しても価格が上昇しているので不動産の価格にも影響が出ています。
日本の円安の影響
現在日本では円安が進んでおり、海外からの建築資材の輸入に関しても高くなってしまっています。資材の価格の上昇や輸送費の上昇などが挙げられます。
住宅ローン金利の上昇で売却に影響
昨年末に日銀が長期金利の引き上げを決定したことにより、住宅ローン金利に関しても引き上げれることが予想されます。どこまでの引き上げになるかは分からないものの実際に上昇してくると月々の支払いが高くなる為、購入者としては買い控えになることも考えれるので不動産が売りにくくなることが懸念されます。
その為売却を考えている方は売りやすい時期に売るという選択のほうが有利となります。金利等の状況に関しては不動産会社に確認することで詳細の把握が可能となります。売りにくくなると価格も下落することもあるので売却する際は市場に注意しながら行う必要があります。
物価高の影響や世界情勢、金利の変動などを注視し、不動産の売却のタイミングを逃さないようにしましょう。
(参考:国土交通省【不動産価格指数】)