住宅ローンの返済は最長何年？特徴をご紹介

最長は50年、自分に合った期間を選ぶことが重要

住宅ローンは、人生の中でも大きな買い物となるマイホーム購入資金を借りるため、返済期間は慎重に決める必要があります。近年は、返済期間の選択肢が広がり、金融機関によっては最長50年まで設定可能になりました。しかし、最長期間だからといって、それが最適とは限りません。

住宅ローンの返済期間の選択肢

住宅ローンの返済期間は、金融機関によって異なりますが、最長50年まで設定されています。一般的には、10年～35年程度で返済するのが一般的です。

近年、50年返済のような長期返済プランが増えている理由は、以下の2点が挙げられます。

• 住宅価格の高騰: 近年の住宅価格の高騰により、頭金を十分に用意できないケースが増えています。長期返済にすることで、毎月の返済額を抑え、借入額を増やすことが可能になります。
• 住宅性能の向上: 住宅の断熱性能や耐震性能などが向上し、長持ちする住宅が増えています。そのため、長期返済でも安心して住宅ローンを利用できるようになっています。

返済期間を決める際のポイント

返済期間を決める際には、以下のポイントを考慮する必要があります。

• 返済能力: 毎月の返済額は、世帯の収入や支出、その他の借入状況などを考慮して、無理のない範囲で設定する必要があります。
• 金利: 金利は返済期間によって異なり、一般的には返済期間が長いほど金利が高くなります。
• 年齢: 完済時に80歳未満であることが条件となります。
• ライフプラン: 将来の家族構成や収入の変化なども考慮する必要があります。

返済期間別のメリット・デメリット

返済期間によって、メリットとデメリットがあります。

短い返済期間

• メリット:
  • 支払利息が少なく済む
  • 早めに完済できる
  • 心理的な負担が少ない

• デメリット:
  • 毎月の返済額が高くなる
  • 住宅ローン借り入れ時の審査が厳しくなる

長い返済期間

• メリット:
  • 毎月の返済額が低くなる
  • 住宅ローン借り入れ時の審査が比較的通りやすい

• デメリット:
  • 支払利息が多くなる
  • 完済までに時間がかかる
  • 金利上昇リスクがある

シミュレーションで自分に合った期間を見つけよう

多くの金融機関では、住宅ローンの返済シミュレーションツールを提供しています。返済期間や金利、借入額を変更することで、毎月の返済額や支払利息などを試算することができます。

シミュレーションツールを活用し、自分に合った返済期間を見つけることをおすすめします。

金融機関によって借り換えも可能

2024年7月現在、多くの金融機関で50年返済の住宅ローンを取り扱っています。

50年住宅ローン借り換えのメリット

●毎月の返済額を減らすことができる
●金利負担を軽減できる
●「ライフプランに合わせた返済プランに変更できる
●住宅リフォーム資金を借り入れることができる

50年住宅ローン借り換えのデメリット

●総返済額が増える可能性がある
●審査基準が厳しい
●手数料がかかる
 

住宅ローンの返済が厳しい場合には売却も視野に